妊娠中に関するコラム

つわりの種類を徹底解説!それぞれの症状や対策方法もご紹介

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つわりは妊娠初期の代表的な悩みのひとつ。つわりには「吐きづわり」や「食べづわり」などさまざまな種類があり、人によって症状や程度が異なります。今回はそんなつわりが起こるメカニズムやつわりの種類、つわりごとの対策についてご紹介しましょう。症状悪化を防ぐ方法も解説するので、つわりに悩んでいる妊婦さんはぜひ参考にしてみてくださいね。

つわりはどうして起こるの?

つわりとは、妊娠初期に起こる体の不調のことです。体に起こる症状には個人差があり、吐き気や嘔吐などさまざま。すべての妊婦さんに起こるものはなく、つわりを経験するのは約8割といわれています。

つわりが起こる原因とは?

つわりが起こるメカニズムについてははっきり解明されていないのが現状ですが、有力視されている説はいくつかあります。
・ホルモンバランスが乱れ、自律神経に負担を与える
・妊娠により、嘔吐中枢を刺激するホルモンが分泌される
・お腹の赤ちゃんを異物と勘違いして、アレルギー反応を起こしている
・ビタミンやミネラルの不足により、感覚が過敏になる

上記以外にも、社会的な環境や精神的なこともつわりの要因として考えられています。

つわりと妊娠悪阻との違いは?

「妊娠悪阻(にんしんおそ)」とつわりの違いは、症状の重さです。つわりも十分辛い症状ですが、妊娠悪阻はさらに脱水症状や体重の減少を引き起こします。妊娠悪阻と判断される場合は、病院にて適切な治療を受ける必要があります。

つわりの種類や症状 をチェック

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一般的にみられるつわりの症状としては、「吐き気」「においに敏感になる」「食べ物の好き嫌いが変化する」などが挙げられます。どんな症状が出るかは妊娠してからでないと分かりません。症状は以下の5種類にわけられます。

空腹で吐き気がする、食べづわり

「食べづわり」は空腹を感じると吐き気がするつわりです。口に食べ物が入っていないと気持ちが悪くなります。何か口にすることで症状が緩和されるので、食べ物を食べる回数が増加。また、食べ物の好みが変わることもあり、今まで食べられなかったものが食べられたり、大好物が食べられなくなったりします。

食べると気持ち悪くなる、吐きづわり

多くの方が経験するつわり。胃がムカムカして吐き気を感じたり、実際に吐いたりします。吐きづわりは、ひどい二日酔いのような感覚がつわり期間中ずっと続くのが特徴です。吐き気で食べ物が食べられず、体重が低下することも。妊娠前の体重から5%以上減量してしまうと妊娠悪阻と判断されるので注意しましょう。

眠気に悩まされる、眠りづわり

どれだけ睡眠をとっても眠く、体のだるさを感じることもあります。「何をしていても眠い」「普段お昼寝をしないのに、日中に眠ってしまう」といった症状も。仕事をしていない場合は、パートナーにつわりの一種だと伝えてしっかり休むようにしましょう。

唾液が止まらない、よだれづわり

唾液が延々と出てくるつわりです。「唾液がまずくて飲めない」「唾液を飲み込むと気持ち悪くなる」などの症状があります。唾液の量が増えることで、口の中がねばねばすることも。自宅で過ごす場合は都度吐き出すことができますが、外出中は我慢せざるを得ないでしょう。

におうと気持ち悪くなる、においづわり

自律神経が乱れることで起こるにおいづわり。妊娠前は感じることのなかったにおいを感じとったり、いい香りだと思っていたものが嫌いになったりします。すべてのにおいに敏感になるわけではなく、においの好き嫌いがはっきりするのも、においづわりの特徴。具体的にはごはんの炊けたにおいや、さまざまな食べ物が混ざったにおいなどです。

つわりはいつからはじまる?

つわりはいつから、どんなふうに始まるのでしょうか?つわりは一般的に妊娠初期にみられる症状で、早い人だと月経の遅れに気づく妊娠5~6週目に気づくことがあります。個人差がありますが、つわりのピークを迎えるのが妊娠8~13週頃で、妊娠14~16週ごろには落ち着くといわれています。妊娠22週ごろになると全体の約9割が落ち着くそう。

妊娠が発覚した頃からなんとなく胃のムカムカを感じるようになり、徐々ににおいが気になってくる方もいれば、気持ち悪いと感じていきなり嘔吐する方もいます。

つわりの種類別対処法

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つわりの症状や原因には個人差があり、一概にこれをすればいい!という方法はありません。しかし少しでも緩和させる方法や悪化させないための対策を知っておくと安心です。ここでは悪化防止のための方法やつわり別の対策についてご紹介します。(民間療法を多く含みます)

つわり悪化防止のためにできること

つわりにはさまざまな種類がありますが、すべてのつわりに効果があると考えられるのはホルモンバランスや自律神経を整えることです。ミネラルやビタミンが不足するとホルモンバランスが乱れやすくなるので、食事が摂れる方はバランスのよい食生活を心がけましょう。また、自律神経を整えるなら、適度な運動がいいとされています。近所を散歩したり、ストレッチをしたりするのがおすすめです。

そのほか、精神的なストレスもつわりの原因になることがあります。妊娠や出産に対しての不安からストレスを感じることも。仕事をしている場合は内容や時間を調節してもらったり、家族に協力してもらったりしてストレスの少ない環境づくりを行いましょう。

ここからは、つわり別の具体的な対処法をご紹介します。

食べづわりの対処方法

食べないと気持ち悪くなってしまう食べづわりは、食べ過ぎに注意が必要です。食べ過ぎると胃に負担をかけて、さらにつわりを悪化させてしまうこともあります。食べ過ぎを防止のために、少ない量を複数回にわけて食べましょう。手軽に食べられるお菓子やパンばかりではなく、肉や魚、海藻類などバランスよく食べることを心がけるとよいでしょう。

吐きづわりの対処方法

食べると吐いてしまう吐きづわりの場合は、無理して食事を摂らなくてもOK。しかし空腹は吐き気を強くしてしまうことがあるので、食べられるものを少しずつ、こまめに食べるのがおすすめです。嘔吐が続くと脱水症状を起こす可能性もあるので、スポーツドリンクなどから水分と塩分を補給するようにしてください。

眠りづわりの対処方法

眠りづわりは眠気に加えて体のだるさや気分の変調、頭痛なども起こることがあります。このような場合、無理はせずに眠れるときにしっかり睡眠をとるようにしましょう。ただし、仕事をしている人は眠っているわけにもいかないと思いますので、目薬を差す・ストレッチをする・歯を磨くなど、自分なりの眠気覚ましの方法を見つけておくのがおすすめです。

よだれづわりの対処方法

唾液の不快感で気持ち悪くなるよだれづわりは、歯を磨いたり、マウスウォッシュで綺麗にしたりすると症状が緩和されることも。キシリトール入りのガムや炭酸飲料などで口の中をすっきりさせるのもよいでしょう。また、唾液を仕事先や外でどうしても吐き出したい場合は、中身が見えないペットボトルを持参して中に吐き出すのがおすすめです。

においづわりの対処法

食べ物のにおいが原因である場合は、食べ物を冷ますとにおいが軽減されます。また、家庭内でにおいを感じる場面として挙げられるのは、タバコや洗剤、生ごみや化粧品の香料など。タバコは室内で吸わない、においの強い洗剤や香料は使用しない、生ごみはすぐに処分するといった工夫をしてつわりの原因を取り除くとよいでしょう。

つわりがひどいのはどんな人?

つわりがひどい人やまったくない人にはどのような差があるのでしょうか?体質や生活環境、ホルモンバランスが関係しているともいわれていますが、実際には原因がはっきりしていないのが現状です。同じ人でも第一子と第二子でつわりの種類が変わることも。つわりの症状が出たときは、つわりの種類を見極めて前項で挙げた対処法を試してみてください。

つわりと赤ちゃんの関係

つわりによりバランスのよい食事が摂れなくても大丈夫。つわりが起こる妊娠初期は、まだ赤ちゃんが小さいためそれほど多くの栄養を必要としていないのです。つわりがひどくて赤ちゃんが心配になるかもしれませんが、つわりがお腹の赤ちゃんに影響することはないといわれているので安心してくださいね。

こんなときは主治医に相談!

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通常、つわりがあってもそれなりに食事が摂れて、生活に支障がなければ心配しなくても大丈夫です。しかし、以下のような症状がある場合は、産婦人科へ行くことをおすすめします。
・嘔吐が止まらず、脱水症状を起こしている
・いつもより尿の量が少ない
・数日何も食べていない
・体力がなく、フラフラする
・妊娠前から体重が5kg以上減っている

症状によっては入院が必要な場合もあります。少しでも体に異変を感じたら、必ずかかりつけ医に相談するようにしましょう。

工夫しながら辛いつわりの時期を乗り越えよう

今回はつわりの種類や対策についてご紹介しました。つわりをゼロにすることはできませんが、少しでも楽に過ごしたいですよね。つわりに悩んでいる妊婦さんは、自分がどのつわりに当てはまるかチェックして、症状に合った対策方法で辛いつわりの時期を乗り越えましょう。

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