妊娠中に関するコラム

マタニティマークを身につけるメリットとは?嫌がらせの噂の真相やつける割合も

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妊婦さんとひと目で判断できる「マタニティマーク」。今や当たり前のように多くの妊婦さんがつけていますが、実際につけることでどんなメリットがあるのでしょうか。そこで今回は、マタニティマークを身につけることで得られるメリットや、どこでもらえるのか、つける割合はどれくらいなのかなどを徹底解説します。さらに、マタニティマークが危険とされる、嫌がらせの理由や内容も併せてご紹介しましょう。

マタニティマークとは

マタニティマークは、ママと赤ちゃんのイラストが描かれたマーク。身につけることで、妊娠中であることを周囲に知らせることができます。マタニティマークは、厚生労働省が取り組む「健やか親子21」のひとつとして、2006年からスタートしたもの。マタニティマークを広めることで、妊婦さんに優しい環境をめざしています。

マタニティマークのもらい方

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マタニティマークは、母子手帳をもらう際に無料でもらえます。マタニティマークの形状やデザインは市区町村によってことなりますが、ほとんどがキーホルダーやバッジなど身につけられるものばかり。どんなマタニティマークがもらえるのか気になる方は、お住まいの市区町村サイトなどで確認してみてくださいね。また、それ以外にも、赤ちゃん関連の雑誌の付録やベビー用品を扱うお店でもらえることもあるようです。
「オリジナルのマタニティマークがいい」という妊婦さんは、通販サイトやハンドメイド作品が販売されているサイトを利用してみましょう。さまざまなデザインや素材のマタニティマークに出会うことができます。

マタニティマークをつけるのはいつから?

では、マタニティマークはいつからつけるとよいのでしょう。これには明確な決まりはないので、基本的にはそれぞれの自由です。しかし、早めにつけた方がいい場合もあります。

早めにマタニティマークをつけた方がいい人

・貧血やつわりなどの体調不良がある
・公共交通機関をよく利用する
・小さな子どもを連れて歩く

とくに妊娠初期はまだお腹が大きくなく、周りに気づかれにくいもの。加えて流産しやすいデリケートな時期なので、何かあった場合にすぐ手助けしてもらえるよう、マタニティマークはもらったらすぐにつけることをおすすめします。

マタニティマークをつける割合

妊娠を経験したママに、マタニティマークを外出時につけていたかを問うアンケートでは、以下のような結果が出ました。(2020年 ピジョン株式会社「妊娠フレンズwithパパ」調べ)

・必ずつけている…54.5%
・日によってつけている…28%
・あまりつけていない…7.5%
・全くつけていない…10%

「必ずつけている」、「日によってつけている」と回答したのは約8割でした。ほとんどのママがマタニティマークを利用していることがわかります。

マタニティマークをつける理由は一般と妊婦でずれがある?

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厚生労働省の公式サイトには、マタニティマークをつける理由として、一般の方(子どもがいない20~50代の男女)が妊婦さんに対して思いやりのある行動をしやすくするためのものと記載があります。この思いやりのある行動をめぐって、妊婦さんと一般の方との間には認識のずれが発生しているようです。

では、先ほどのアンケートと同じ調査をもとに、妊婦さんと一般の方、それぞれが考える、マタニティマークをつける理由を見ていきましょう。

【妊婦さんがマタニティマークをつける理由】
・緊急のときに、自分が妊婦だということが周囲にわかるから…83.1%
・自分が妊婦になった(ママになった)ことを意識し、伝えられるから…39.2%
・周囲の人に妊婦であることを認識してほしいから…32.8%

【一般の方が思う、妊婦さんがマタニティマークをつける理由】
・周囲の人にサポートしてほしいから…80.0%
・緊急のときに、妊婦だということが周囲にわかるから…74.0%
・妊婦さん本人が、周囲の人に妊婦であることを知って欲しいから…63.5%

多くの妊婦さんが、緊急時に赤ちゃんと自分を守るための手段としてマタニティマークを付けているようでした。しかし、一般の方は周りにサポートしてもらうためにマタニティマークを付けていると思う方が多く、ここに大きな認識のずれがあるのです。

マタニティマークをつけると嫌がらせされる?

ニュースやSNSで見かける、「マタニティマークを付けていると嫌がらせを受ける」という内容。とても恐ろしい話ですが、マタニティマークを不快に思い、嫌がらせをする人が一部いるようです。実際に約1割の妊婦さんが、身の危険を感じたり、嫌な思いをしたりしたことがあるよう。妊婦さんは、自分と赤ちゃんの身を守るためにも、このような行為があることを心得ておきましょう。ここでは、嫌がらせをしようとする人の心理や、どんな嫌がらせがあったのかを、紹介します。

どうしてマタニティマークを不快に思うの?

・妊娠していると偽って、席を譲ってもらおうとしているかもしれないから
・妊娠して幸せ!と主張しているように感じてむかつく
・サポートを強要されているような気持ちになる

どんな嫌がらせがあるの?

・心ない言葉をかけられる
・舌打ちをされる
・にらまれる
・お腹を叩かれそうになる
・わざとぶつかられる

マタニティマークをつけるメリット

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嫌がらせがあることは悲しいですが、それもごく一部の人の話です。マタニティマークを身につけた妊婦さんの6割以上が「つけてよかった」と回答。具体的なエピソードをご紹介します。

周囲の配慮を感じたエピソード

妊婦さんがマタニティマークを身につけていて体験した、周囲からの配慮をご紹介しましょう。

公共交通機関での周囲の配慮

・通勤中、つわりで気持ち悪かったときに席を譲ってもらえた
・満員電車で降車する際に、近くにいた人が周囲に知らせてくれ、潰されずに済んだ

店員さんからの配慮

・スーパーで会計後の重い荷物を、袋詰めする台まで運んでくれた
・分煙されていないお店で、気遣ってもらった

マタニティマークがきっかけで話しかけてくれた

・「おめでとう」や「がんばってね」と声をかけてもらった
・タクシーの運転手さんに「体に気をつけてね」と言って端数おまけしてくれた

マタニティマークをつけることで得られるメリットとは

マタニティマークをつけることで、もしものときにも適切な対応が可能です。とくに出血、腹痛などは一般の人にも起こりえる症状ですが、妊婦さんの場合は切迫流産や切迫早産など、緊急を要する場合も。そのようなときにマタニティマークをひと目見るだけで妊婦さんだと判断できれば、周囲もサポートしやすくなるでしょう。

先述のアンケートの別の質問でも、一般の方の約8割が、「妊婦さんにはマタニティマークをつけてほしい」と思っているよう。また、約9割の方が、妊婦さんに対してサポートをしたいと思っているというデータもありました。しかし実際にサポートをしたことがある人は約4割。サポートしなかった方の理由の多くは、「勇気がでなかった」ことだそうです。実際に行動に移してくれた方以外にも、妊婦さんをサポートしたいという声が多くあるのは妊婦さんにとって嬉しいことですね。

赤ちゃんのためにもマタニティマークをつけよう

今回は、マタニティマークを身につけることで得られるメリットや、つける割合について紹介しました。マタニティマークを不快に思って嫌がらせをしてくる人がほんの一部いるのも事実ですが、それ以上に優しい声掛けやサポートをしてくれる人がたくさんいます。いざというときにも、マタニティマークをつけていることで適切なサポートを受けることができるかもしれません。赤ちゃんとママの体のためにも、外出時はマタニティマークを身につけるようにしましょう。

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