妊娠中に関するコラム

妊活における「リセット」とは?辛い気持ちの解消法や切り替え方法をまとめてご紹介

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妊活ブログでは「また生理きた…」「リセットが辛い」と子どもができない焦りを感じて悩む方は多くいらっしゃいます。リセットとは、妊活用語で生理がくることを意味し、リセットになると妊活が振り出しに戻ったのでは…と落ち込むことも。今回はリセットで落ち込んだ気持ちの解消法、モチベーション維持の仕方など、妊活を続ける中で知りたい気持ちのコントロール方法をまとめてご紹介します。

妊活用語「リセット」とは?

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妊活中に生理が来ることを「リセット」と言います。赤ちゃんを授かるためにしてきた行動が、生理が来ることによりスタートに戻るイメージです。リセット自体は珍しいことではありません。むしろ1周期で妊娠する確率は20%ほどといわれています。何度か繰り返すことで妊娠するのが一般的であり、数回のリセットはよくあることです。しかし何度もリセットを繰り返すと、焦りやストレスを感じ、心の負担になることもあります。

リセットの兆候はある?

リセットの兆候として挙げられるのは、生理予定日付近でだるさや胸の張りといった症状を感じること。茶色のおりものも兆候の1つと言われています。しかしこれは一般的な生理の兆候または妊娠の兆候と同じであるため、体の変化のみでリセットかどうか判断できず、生理が来るまでは結果がわかりません。

リセットが辛いのはなぜ?

妊活中のリセットはどんなことが辛いのか、具体的にご紹介します。

赤ちゃんができない焦り

それなりの年齢になると、止まらないこともある、SNSなどでの出産報告。充実した写真を見ていると、なんで自分には赤ちゃんが来てくれないのかな、と生理がくるたびに落ち込むことも…。妊活スタートしてすぐのリセットが平気でも、回数を重ねるごとに辛さが増します。

パートナーが非協力的

パートナーが非協力的だと、1人で頑張っているような気持ちになり、孤独を感じてしまうことも。リセットを体で感じるのは女性なので、男性よりも落ち込みやすいと言えます。そんな感覚のズレなどから気持ちに温度差を感じてしまい、イライラの原因になることもあるでしょう。

仕事との両立が難しい

不妊治療は高度な治療になるほど通院回数や治療時間が増えていきます。仕事をしている人は、半日もしくは丸一日休まなければならない日もあり、職場に迷惑をかけているのでは、とストレスになることも。仕事を辞めて妊活に専念する方法もありますが、仕事を辞めることで金銭面での負担が大きくなり、結局妊活をやめてしまったという人もいます。精神的ストレスを抱えながらのリセットはとても辛く感じてしまうようです。

リセットによる落ち込みの解消法

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リセットの回数を積み重ねるごとに、期待と落ち込みは大きくなるもの。とくに、「排卵日のタイミングがぴったりだった」「元気な卵子が採取できた」などの好条件が重なったときの落ち込みはより大きくなってしまいますよね。
しかし、仕事や上の子の子育てをしていると、ずっと落ち込んでいるわけにもいきません。では、どうすれば気分の落ち込みが解消されるのか、いくつか方法をご紹介します。

好きなものを好きなだけ食べる

妊活中は健康に気を遣っている方も多いはず。好きな食べ物やスイーツなど、普段我慢していたものを、このときだけはたくさん食べてストレス発散しましょう。1カ月頑張ったご褒美として、パートナーとともに外食するのもおすすめ。

やりたいことを思いきりする

妊娠しているかもしれないと考える期間は、思うように行動できないこともあります。リセットされたときには、行きたかった場所に行ったり、お酒を思いきり飲んだり…心がもやもやするときは思い切り泣くのも、よいストレス発散になりますよ。

SNSから距離を置いてみる

SNSにはさまざまな情報が溢れています。妊娠記録や出産報告、妊活アカウントの経過報告など。最近は閲覧記録のデータからおすすめ情報が表示されるSNSもあり、見たくない情報が目に飛び込んでくることもよくあるでしょう。

リセットを迎えた日は、とくにそのような情報を目にするとストレスを感じてしまうことも多いはず。SNSを見ることで精神的なストレスを抱えているようであれば、SNSから距離を置いてみましょう。アプリをアンインストールしても、再度ログインすれば閲覧できるので、思い切ってアプリごと消してしまうのもおすすめです。

妊活仲間を作って気持ちを受け止めてもらう

妊活が辛いと感じたときは、気持ちの共感が得やすい妊活仲間を作ってみましょう。リセットが来たら報告し、悲しい気持ちを受け止めてもらうことで、辛さを発散することができます。また、妊活仲間の頑張る姿を見ることで勇気づけられ、次の周期の活力となることも。

リセットで悩んでいるのは自分だけではないとわかるだけでも、モチベーションは変わってきます。ただし、同じ境遇といえど、妊活はデリケートな問題。適切な距離感でコミュニケーションをとるようにしましょう。

次の周期に向けた、気持ちの切り替え方

不妊治療はすぐに終わることもあれば、長期にわたって治療が続く場合もあります。治療が長引くと夫婦ともに心身が疲弊してくるもの。しかしリセットが来ると、体はすぐに次の妊娠に向けて動き出します。機会を逃さないためにも、気持ちを切り替えて次のために行動することが大切です。前向きに気持ちをシフトチェンジするための方法をまとめてみました。

自分だけだと思わない

SNSなどを見ていると、妊娠報告や子どもの様子の投稿ばかりが目に入り、自分だけが妊娠できないのでは…と思ってしまいがち。

でも、SNSに投稿される情報は表面的なものです。その投稿をした方も、もしかすると、何年もの不妊治療の結果、迎えた赤ちゃんかもしれません。裏の苦労は、表面だけではわからないことが多いもの。

SNSを見ることで辛さを感じるなら、見ないのも1つの方法ですよ。

自然妊娠にこだわりすぎない

自己流の妊活から不妊治療に移る目安は1年間といわれています。自然妊娠にこだわるあまり、不妊外来を受診せずに過ごしていると、リセットを何度も繰り返して精神的に疲弊することも…。

現在は不妊治療もメジャーなものとなりつつありますので、自然に妊娠しない場合は割りきって次の段階へ進むことが大切です。

今しかできないことをする

妊娠中は、ビールや焼酎などのお酒が飲めなくなったり、激しい運動ができなくなったりと制限が多いもの。妊娠するとできなくなることを思い切きり楽しむことで、気持ちの切り替えがをスムーズにすることができます。例えば、高いヒールを履いておしゃれをして街を歩いたり、居酒屋をはしごしたりなど、妊娠し。妊娠してから子供子どもがある程度大きくなるまではできないことをリ
ストアップしてみるのもおすすめです。

妊活のモチベーション維持の仕方

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妊活を続けていると、何度も繰り返されるリセットや金銭的負担で「やめてしまいたい…」と思うこともあるかもしれませんね。次のチャンスに向けて頑張りたいのに気持ちがついていかない、そんな方のために妊活のモチベーション維持の仕方をご紹介しましょう。

情報に振り回されない

手元のスマートフォンを開けば、多くの情報が手に入る現代。良い面もありますが、精神不安定なときに、避けたい情報まで目に入ってしまうデメリットもあります。情報に振り回されないよう、悩んだときはパートナーや担当医へ相談するもの1つの方法ですよ。

周りの人と比べすぎない

周囲を見ると、子ども連れの家族やお腹の大きい妊婦さんなど、子どもがいて幸せそうな人が目に入るでしょう。妊活中は子どもがいるだけでうらやましくなってしまいがちですが、周りと比べすぎず、自分のペースで妊活を進めることが大切です。
妊娠していない今の自分に目を向けて、「ママたちができないことが自分にはできるんだ」と気持ちを切り替えられると、気分も軽くなるはず。

治療回数を決めて取り組む

終わりの見えない治療を続けることは辛いもの。年齢や金銭的にも、ずっと続けることが難しい場合も。ある程度の回数を決めておくと気持ちの切り替えがしやすくなります。

例えば、「自己流の妊活を半年したら不妊外来を受診する」「体外受精を3回したら不妊治療をやめる」など。年齢や予算により、ステップアップするタイミングや挑戦する回数は異なるので、自分の状況に合わせた方法で取り組んでみてくださいね。

リセット=振り出しに戻るではない

リセットが来ると、1カ月間の頑張りが振り出しに戻ったような気がしますよね。ですが、治療を続けることでバランスの取れた食事や健康的な過ごし方を意識するようになり、妊娠しやすい体が作られます。タイミング法であれば、6回までのリセットは一般的。2、3回リセットが来ても、今までの努力が無駄になるわけではないのです。

リセットは次のステップに進むための目印と考えて、前もって心の準備をしておけば、実際に体験したときにもポジティブに考えられるでしょう。

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