妊娠中に関するコラム

【第二子を授かりたいママパパ必見】2人目不妊ってどうして起こる?対策はある?

「2人目不妊」という言葉をご存じでしょうか。第一子を迎えられたママはとくに敏感に反応されるワードかもしれませんね。“不妊”と聞くとネガティブなイメージがありますが、第一子を出産後はもちろん、子どもは2人以上欲しいと考えているママ、パパにとってとても大切なお話です。2人目不妊の基礎知識から、2人目不妊になった場合や対策についてご紹介します。ぜひご夫婦で読んでみてくださいね。

2人目不妊とは?原因は何?

2人目不妊とは、その名の通り第一子を妊娠・、出産後に“第二子を希望しても妊娠できない状態”のことを指します。これは第一子の妊娠が自然妊娠、不妊治療どちらの場合にも起こりうるもの。 不妊に悩む女性のうち3~4割の人が2人目不妊というデータもあり、誰にでも可能性はあるんですよ。

一般的に、2人目不妊になる原因として最も大きいと考えられるのは、夫婦の加齢です。第一子の妊娠から数年経ち、夫婦ともに年齢を重ねます。加齢により、妊娠率が低下するだけではありません。流産率や婦人科系の疾患にかかる確率が上がり、第二子が妊娠しにくくなります。

また、第一子を出産した際の影響を受ける方も。第一子の出産時に胎盤の剥離に時間を要した、多量出血をした経験があると、次の妊娠がしづらくなることもあります。子宮内が薄くなり、受精卵が着床しにくくなることが理由です。帝王切開で出産した場合にも、腹腔内の癒着や帝王切開瘢痕(はんこん)症候群の経験があると妊娠率が下がってしまうことがあります。

2人目の妊娠率は、第一子を出産した後の生活の変化に影響を受ける場合もあります。その1つが、ホルモンバランスの変化です。初めての育児に心身ともに疲れが溜まったままだと、自律神経が乱れ、それに伴いホルモンバランスも乱れがちに。いわゆる“産後ダイエット”でも無理をしてしまうとホルモンバランスを乱してしまいます。

家事や育児に追われる生活は、ホルモンバランスの乱れだけでなく性生活に影響することもあります。「子どものお世話にかかりっきりで時間が取れない、気持ちが向かない」「自分ばかり負担が大きく、夫婦仲が冷めてきてしまった」などは、産後のママからよく聞かれる話です。

「第二子を授かりたいのに、なかなか来てくれない…」 そんなときは、産婦人科などに相談・受診するのがおすすめです。現在の身体の状態を確認し、状態に応じて妊活のアドバイスを受ける・治療が必要な場合は早めにスタートするなどもできます。

2人目不妊になったら

もし2人目不妊になってしまった場合は、産婦人科のアドバイスも受けながら、夫婦でしっかりと話し合って今後の方針を決めていきましょう。ここでは、不妊治療で第二子を目指す道と一

人っ子生活を楽しむ道の2つの選択肢をご紹介します。

●不妊治療の検討

2人目を授かれるように、産婦人科の治療を受けるのも選択肢の1つです。産婦人科では年齢や必要な検査の結果に応じて不妊の原因を調べてもらえるため、医師の指示を仰ぎましょう。検査結果をもとに不妊治療を進めるとなった場合は、夫婦で十分話し合いの時間を持ち今後のスケジュールを決めていきましょう。

一般的に不妊治療は、「タイミング法・人工授精・体外受精・顕微授精」の順番で進められますが、検査の結果や夫婦の意向に照らし合わせながら決定します。不妊治療の内容は年齢によっても大きく変わってくるため、2人目不妊とわかり、治療を検討したい場合早めに産婦人科で相談するのがおすすめです。

●一人っ子の生活を楽しむ

2人目不妊とわかり、一人っ子の生活を楽しんでいるご家庭も多くあります。なかには不妊治療をしない道を選んだ方や、もともと一人っ子の予定だったという方も。一人っ子の場合は1人の子どもに時間もお金もかけられるメリットがあります。きょうだいがいなくても、親戚や友だちと遊ぶ時間を多くとることもできますよね。「きょうだいがいて羨ましい」と思う気持ちを親子ともに抱くこともあるかもしれませんが、一人っ子ならではの良さに目を向けて、家族3人の生活を楽しんでみるといいでしょう。

しかし、2人目不妊に悩むママのブログなどでは「2人目は?」「きょうだいがいないとかわいそう」といった周りからの言葉に「余計なお世話!」「事情も知らずに…うざい!」などと傷つく経験をしている方も多くみられます。このような周囲の反応には、経済的な理由を伝えて質問をかわす、2人目不妊であることを直接伝えてしまうママもいるようです。できるだけ周囲の言葉に振り回されることのないよう、上手に切り返してみてくださいね。

2人目不妊にならないようにできることはある?

2人目不妊の可能性は誰にでもあるとお伝えしました。それでは、2人目不妊にならないようにできることはあるのでしょうか。

妊娠に直接繋がるわけではありませんが、心身のコンディションを整えておくことはとても大切です。ここではおもな3つの対策をお伝えしましょう。どれもすぐに取り入れられる生活習慣となっているため、気になる方は早速意識して生活してみてくださいね。

●栄養バランスの取れた食生活

栄養バランスの取れた食生活を送ると、夫婦ともに健康な身体を保てます。健康な身体がすぐに妊娠に繋がるわけではありませんが、身体のどこかに不調のある状態よりははるかに妊娠率は高くなるでしょう。

栄養を摂ろう、と食べすぎはよくありませんが、偏った栄養状態の食事や栄養が不足するのも好ましくありません。栄養を考えて献立を考えるのが苦手、忙しくて栄養バランスを毎日考えられないという場合はサプリメントを活用してみるのもおすすめですよ。

●ストレスを溜めない

妊娠の有無にかかわらず、ストレスを溜めないこと、ストレスを発散することも大切です。とくに睡眠不足はストレスの大敵です。

睡眠は“身体を休ませる”だけでなく“脳を休ませる”役割も担っています。眠ることによって自律

神経に休息時間を与え、リラックス状態がもたらされることがストレスの緩和に繋がります。「8時間以上睡眠をとると良い」と聞いたことがあるかもしれませんが、しっかり眠れた、十分休めたと感じられる時間には個人差があります。時間よりも質の高い睡眠をとることを心掛けましょう。

●適度な運動を行う

適度に身体を動かすことも2人目不妊に良いとされています。とくに、ウォーキングやジョギング、ヨガなどの有酸素運動がおすすめ。運動することは、女性によくみられる冷え性の改善や血行促進にも繋がります。卵巣や子宮の状態を良好に保ったり、卵子の発育や排卵などにも影響したりするそうですよ。

適度な運動は、体調を整えるだけでなくストレス発散のメリットもあります。身体を動かすと悩みから解放されたり、すっきりとした気分になれたりしますよね。夫婦でウォーキングなどをすると夫婦で話す時間も増えて夫婦仲の向上にも繋がるかもしれませんね。

「もしも」は誰にでも起こりうる!夫婦の気持ちを第一に将来を考えよう

2人目不妊と聞くと、読み進めるのに少し躊躇した方もいらっしゃるかもしれません。しかし、もし2人目不妊になった場合に考えられることや、今からできる対策をおわかりいただけたのではないでしょうか。ご夫婦の気持ちを第一に、産婦人科の先生などの専門家のフォローを受けながら将来を考えられると良いですね。

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