中国式産み分けカレンダーってどんなもの?計算方法や的中率も
生まれてくる赤ちゃんとの生活を想像するのは、楽しい時間ですよね。「かわいい服を着せたい」「将来はこんな習い事をやらせたい」などと思いを巡らせていると、性別がどちらなのか気になるもの。今回は、赤ちゃんの性別が当たる確率が高いとウワサされている、中国式産み分けカレンダーをご紹介。そのほか、赤ちゃんの性別がわかる検査についてもご紹介していますので、赤ちゃんの性別が気になる方はチェックしてください。
中国式産み分けカレンダーってどんなもの?
中国式産み分けとは、700年以上も前に中国で作られた表を用いて、赤ちゃんを産み分けることを指します。このときに用いる表が、中国式産み分けカレンダーです。当時の宮中における出生記録などをもとに、統計学的に計算して作られました。時を経て、王家のお墓から発見された中国式産み分けカレンダーは、現在でも中国国内の医師などにより活用されているといわれています。また、産み分けを考えているプレママのなかでもよく知られており、参考にして産み分けを試みる方も多いようです。
中国式産み分けカレンダーの使い方
中国式産み分けカレンダーが今でも用いられていると知って、使ってみたいと思った方もいるかもしれませんね。カレンダーの読み方自体はそれほど難しくありませんが、そこにいたるまでの計算がわかりにくいかもしれません。ここでは、読み方や計算方法についてご説明していきます。
●読み方
中国式産み分けでは、ママの年齢と受胎月を、カレンダーと照らし合わせて赤ちゃんの性別
を予測します。受胎月とは受精して着床した月のこと。中国式産み分けをするときは、年齢・受胎月ともに、昔の中国で用いられていた旧暦(太陰太陽暦)で計算することが必要です。日本で現在使われている満年齢ではなく数え年を用いるため、少しわかりにくいかもしれません。
中国式産み分けカレンダーは、画像のように縦軸が受胎月、横軸が年齢になっています。2つが交わった部分に書かれているのが、予測される赤ちゃんの性別です。
●計算方法
中国式産み分けカレンダーを読むために必要となる、年齢と受胎月について見ていきましょう。年齢は、実年齢から簡単にわかります。
【年齢の計算方法】
数え年は、生まれた年を1歳として、毎年1月1日に年を重ねるという考え方のことです。そのため、自分の数え年を計算する場合、年が変わってから誕生日が来るまでの間は実年齢に2歳プラス、誕生日以降では実年齢に1歳プラスします。
7月1日に34歳になる場合を例に、数え年を計算してみましょう。
6月30日までは33歳なので、数え年は33+2で35歳です。
7月1日に誕生日を迎えて34歳となっている場合には、実年齢に1をプラスして35歳という計算になります。
【受胎月の計算方法】
旧暦(太陰太陽暦)は、月の満ち欠けの周期を基準に1ヶ月の長さ決める暦法のことです。月が新月になる日が1ヶ月のはじまりとなっています。この方法で1ヶ月の長さを決めているため、1年は354日。現在の太陽暦と1年に11日ほど差があります。
旧暦で受胎月を計算するには、複雑な計算をくり返さなければなりません。そのため、旧暦の受胎月を知るためには、太陽暦から自動計算できるツールを活用するとよいでしょう。インターネットで「旧暦 計算」「旧暦 変換」などと検索すると、すぐに見つかりますよ。
当たる?当たらない?産み分けカレンダーの的中率
現在でも用いられている中国式産み分けカレンダー。当たるのか当たらないのか気になりますよね。的中率についての情報を以下にまとめました。
中国式産み分けカレンダーによる性別の的中率は、中国人約99%、アジア人約90%、アメ
リカ人約85%といわれています。そのほか、日本人はアジア系の血が濃いため、当たりやすいといった情報も。
赤ちゃんの性別は、男性の遺伝子であるY染色体の有無により決まります。Y染色体を持っていれば男の子、女性の遺伝子X染色体のみの場合は女の子といった具合です。精子はXとYのうちどちらかの細胞を持っていますが、卵子が持っているのはX染色体のみ。X染色体を持った精子が卵子と結合すると女の子(XX)、Y染色体の精子が卵子と結合すると男の子(XY)が生まれます。現在では、X精子とY精子それぞれの、働きやすい膣内のpHの差を利用した産み分け方法も。中国式産み分けカレンダーでは、これらが考慮されていないため、医学的根拠はないといっていいでしょう。
また、的中したかどうかのアンケート調査なども行われていますが、結果が60~75%にとどまっていることを考えると、前述の的中率の信ぴょう性は不明です。外れる可能性ももちろんあると考えて、目安のひとつ程度に参考にするとよいかもしれません。
中国式産み分けを自動計算できるツールも!
さきほどご紹介した受胎月の計算ができるツールのほかに、中国式産み分けを自動で計算してくれるツールも存在します。生年月日と妊娠日などを入力することで、予測される赤ちゃんの性別を教えてくれるツールです。入力する項目は、妊娠日や性行為をした日、最終月経や出産予定日など、サイトによって違う場合があります。いずれにしても、旧暦の計算をしなくてよいため、気軽に試しやすいでしょう。
また、生年月日と出産したい年齢、希望する赤ちゃんの性別を入力することで、何月に妊娠するのがよいのかを教えてくれるものもあります。1年以内に妊娠したい、何歳で妊娠したいなどの指定ができるため、わかりやすいですよ。
性別を早く知りたい!妊娠10週以降ならNIPTの検討もあり
赤ちゃんの性別をいち早く正確に知りたい場合には、NIPT(新型出⽣前診断)を受けるのもひとつの方法です。
●NIPT(新型出⽣前診断)ってどんなもの?
NIPTとは「Non-Invasive Prenatal genetic Testing」の略で、無侵襲的出生前遺伝学的検査や、非侵襲的出生前スクリーニングとも呼ばれています。NIPTでわかるのは、染色体疾患の可能性が高いのか低いのかということと、赤ちゃんの性別など。妊娠10週以降から検査が可能で、非確定的検査のなかでは精度の高い検査方法です。中国式産み分けのように性別が当たらないこともなく、赤ちゃんの性別を知りたい方にもおすすめの検査です。
確定検査である羊水検査は、子宮から直接羊水を採取するため侵襲的検査とも呼ばれており、流産などが起こるリスクも。しかしNIPTは、ママの血液のみで染色体疾患について調べられるため、そうした負担のない安全な検査方法として注目されています。
クリニックによっては、年齢やエコー検査での異常などを、NIPTを受けられる条件としてあげているクリニックもあります。そのため、NIPTを受けたい場合は、クリニックへの確認が必要です。
●双子の場合にNIPTの結果が意味するもの
双子の場合の性別検査ができるのか、気になる方もいらっしゃるでしょう。NIPTでわかるのは、Y染色体があるのかどうかのみ。Y染色体があれば、双子のなかに男の子がいることがわかります。Y染色体がなければ、2人とも女の子です。一卵性の双子であれば同じ染色体を持っているため、Y染色体が確認されれば2人とも男の子。しかし、二卵性の双子の場合は、1人だけ男の子なのか、2人とも男の子なのかまではわかりません。
染色体疾患については、染色体の数が2倍となるため、明確に検査ができないこともあります。また、陽性(可能性が高い)の結果が出た際にも、二卵性の双子の場合は、どちらの赤ちゃんが陽性なのかまでは判断できません。
中国式産み分けカレンダーは占いとして考えよう
中国式産み分けカレンダーには医学的根拠がないため、占いとしてとらえるとよいかもしれません。赤ちゃんの性別を性格に知りたい場合には、NIPTがおすすめです。
プレママクリニックでは、ポジティブなマタニティライフをサポートしています。妊娠10週以降の方であれば、年齢などの制限なくNIPTを受けていただくことが可能です。赤ち
ゃんの性別や染色体疾患について気になる方は、一度お問い合わせくださいね。