妊娠中に関するコラム

妊婦健診で性別がわかるのは妊娠何週目?早い段階で性別判定できる「NIPT」についてもチェック

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妊娠がわかり、徐々にお腹が大きくなると気になってくるのが赤ちゃんの性別。赤ちゃんの性別に希望がある、早めに産後の準備にとりかかりたいなど、性別を知りたい理由はさまざまです。では、一般的な妊婦健診で赤ちゃんの性別がわかるのはいつごろなのでしょうか?そこで今回は、妊婦健診で赤ちゃんの性別を判断できる時期にくわえ、予備情報として妊婦健診よりも早い段階で性別判定できる「NIPT」についてもご紹介します。

妊婦健診で赤ちゃんの性別がわかる時期は?

そもそもお腹の中の赤ちゃんの性別がいつ決まるかを知っていますか?

実は、性別自体は精子と卵子が受精した瞬間に決まります。ヒトの性別をつかさどる性染色体は男女で異なり、女性は「XX染色体」、男性は「XY染色体」を持つのが特徴です。そして卵子・精子が持つ染色体は通常の半分になるため、卵子の性染色体は「X染色体」だけ、精子は「X染色体」または「Y染色体」のどちらかを持っているということになります。つまり、性別を決める組み合わせは以下の2パターンということです。

「X染色体」を持つ卵子+「X染色体」を持つ精子→女の子
「X染色体」を持つ卵子+「Y染色体」を持つ精子→男の子

このように赤ちゃんの性別は受精した瞬間に決まっていますが、出産前に赤ちゃんの性別を知る方法として一般的なのが妊婦健診で行われる「エコー検査」です。

そこで、妊娠週数ごとの「エコー検査」の際の赤ちゃんの様子と、性別が確認できるか否かについてまとめました。ただし、「エコー検査」は赤ちゃんの姿勢や見る角度、羊水の量などによっても見え方が異なり、性別を判断するのが難しい場合もあります。あくまでの目安として参考にしてください。

【妊娠3ヵ月(8~11週)】
赤ちゃんの様子:体は3頭身くらい。頭・胴・手足が見えはじめ、人間らしい姿形になってきます。
性別判断:妊娠11週くらいには、男の子の外性器が作られます。エコー検査で判別できることもごくまれにありますが、一般的にはまだ性別の判断は難しい時期です。

【妊娠4ヵ月(12~15週)】
赤ちゃんの様子:内臓や手足などの器官がほぼ完成します。
性別判断:男の子の場合は、陰茎(いんけい)がエコーに映り性別を判断できる場合がありますが、胎児の体位によって外性器の見えやすさに違いがあるため、まだまだ確認しにくい時期です。
ただし、早めに性別を知りたければ、この時期を初めて医師に聞くタイミングとしてもよいでしょう。

【妊娠5ヵ月(16~19週)】
赤ちゃんの様子:骨や筋肉が発達し、赤ちゃんらしい体つきになります。
性別判断:エコー検査で外性器を確認しやすくなり、性別の判断がつきやすくなる時期です。17週以降になると、女の子の外性器の特徴がエコーに映り判断できる場合もあります。

【妊娠6カ月(20~23週)】
赤ちゃんの様子:赤ちゃんに脂肪がつきはじめ、手のシワや指紋も確認できるようになります。身長に対し、頭・胴・足がそれぞれ1/3ずつになり、バランスのよい体格に。
性別判断:男女の区別が明確になり、より性別の判断しやすくなります。

このように娠週数を重ねるにしたがい、性別の判断はしやすくなります。一般的には、妊娠5~7ヵ月ごろに性別がわかったという人が多いようです。しかし、エコー検査はあくまでも外見上(画像や映像)でのみ判断するものなので、判断結果が100%正しいとはいえません。

ちなみに、「妊娠初期のつわりの程度によって、男の子と女の子の違いがわかる」「母親のお腹が前に突き出ているなら男の子」といったさまざまな性別ジンクスがありますが、どれも科学的根拠はないので、楽しむ程度にしましょう。

妊婦健診のエコー検査ではどのように性別を判断している?

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エコー検査で性別を確認する際に、医師が見ているポイントについてご紹介します。女の子・男の子それぞれでまとめました。

【女の子】エコー検査での性別判断基準

股間の割れ目・大陰唇(だいいんしん)…女の子の外性器が完成に近づくと、股間に葉っぱやコーヒー豆、三本線のような特徴的な陰影が映る場合があります。これは、女の子の外性器特有の中央の割れ目と大陰唇(だいいんしん)が見えたもの。このような陰影が見えると、女の子である可能性が高くなります。ただし、陰影が見えたからといって女の子確定とはいえません。

子宮…明確にいつごろとはいえませんが、赤ちゃんの体が大きくなってくると、母親のお腹にあてたエコーで赤ちゃんの体の中の様子まで見ることができるようになります。赤ちゃんの体の向きによっては、子宮が確認できることも。とはいえ、赤ちゃんの内臓はとても小さいので判断は難しいことが多いようです。

【男の子】エコー検査での性別判断基準

陰茎…男の子の場合、股間部分に突起状の陰茎を確認することができます。男の子の陰茎は、性別を見分ける際の大きなポイント。ただし、陰茎の平均的なサイズは新生児でも2.5~4センチ程度。お腹の赤ちゃんの陰茎はとても小さな突起物なので、エコー検査では見えないこともよくあります。

陰嚢(いんのう)…陰嚢が成熟してくると、陰茎の根元に2つの楕円形のものが確認できるようになります。陰嚢の中に、精巣が映って見えることも。

お腹の中に映る器官が膀胱(ぼうこう)のみ…エコーでお腹部分を見たときに、中に膀胱しか見えない場合は男の子の可能性が高まります。

ただし、妊婦さんの中には「赤ちゃんの性別は、産まれるまで楽しみにとっておきたい」という人もいるため、こちらが聞かなければ、性別を教えてくれない医師もいます。性別を知りたい場合は、自分から医師に聞いてみるとよいでしょう。

エコー検査より早く性別がわかるNIPTとは?

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赤ちゃんの性別をもっと早い段階で知りたい、もっと正確な方法で知りたいという場合には、NIPT(新型出生前診断)を活用する方法もあります。

NIPT(新型出生前診断)の概要

NIPTは、「Noninvasive prenatal genetic testing(無侵襲的出生前遺伝学的検査)」の略。⺟親から採⾎した⾎液だけで、お腹の⾚ちゃんの染⾊体異常を調べることができる非確定的検査のひとつです。流産などのリスクはほとんどなく、⺟親と赤ちゃんへの負担が⾮常に少ない安心・安全な出生前診断として注目を集めています。

妊娠10週目から検査ができ、性別を知ることができる

NIPTは最短妊娠10週目という早い段階から検査が可能です。NIPTでは、お腹の赤ちゃんの染色体異数や染色体欠失などの染色体異常のほか、性別判定も行うことができます。

ただし、医療機関によっては、年齢制限やエコー検査で異常が⾒られた場合のみなど、検査を受けるための条件が設けられています。条件をクリアしないと検査を受けられないケースがあるため注意が必要。なお、当院「プレママクリニック」では、妊娠10週目以降の妊婦さんであれば年齢制限なく、誰でもNIPTの検査を受けることが可能です。

感度99%の高い検査精度

NIPTの性別判定の精度は99%と非常に高いのが特徴です。しかし、ごくまれに性別を判定できないケースもあります。性別判定のためにNIPTを活用する場合には、性別が100%正確に判定できるわけではないことを踏まえたうえで、受検を検討してください。

なお、羊水検査や絨毛検査などの確定検査であれば、ほぼ100%の確率で性別を判定することができます。しかし、羊水検査は1/300、絨毛検査は1/100の確率で流産・死産のリスクがあるため、性別判定のためだけに検査を受けることはおすすめできません。

日本ではNIPTは任意の検査

日本においては、NIPTは任意の検査なので、一般的な妊婦健診の際に行うことはありません。性別判定でNIPTの検査を受けることを希望する場合には、自らNIPTを取り扱う医療機関を検索して、検査を受ける必要があります。当院をはじめとするNIPT専門クリニックを利用されるのもよいアイデアです。

海外のNIPT事情は?妊婦健診で行うの?

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日本では現在のところ、NIPTは任意の検査とされています。そのためNIPTを希望する場合は、自ら医療機関に問い合わせて検査を受けるという流れ。また保険は適用されず、検査費用はすべて自己負担となります。では、日本以外の国ではどうなのでしょうか?諸外国のNIPT事情について簡単にまとめました。

アメリカのNIPT事情

アメリカではNIPTに対する考え方が進んでおり、検査はごく一般的に行われています。特別拒否しなければ、検査を受ける選択をするのが自然。また、アメリカでは保険適用となります。

ドイツのNIPT事情

ドイツでは、一般的な妊婦検診のオプションとして、NIPTを受けることが可能です。担当医に相談さえすれば、気軽に検査を受けられる体制が整っています。

オーストラリアのNIPT事情

オーストラリアでは、NIPTを受けるのに特に条件はなく、一般的な検査として広く認識されているようです。ただし、日本同様NIPTは保険適用外のため、すべて実費となります。

イギリスのNIPT事情

イギリスでは女性の自主的選択の機会を与えるという観点から、全妊婦さんが出生前スクリーニング検査を受けることを、国をあげて推奨しています。NIPTは保険適用外なので全額実費となるにもかかわらず、90%の妊婦さんがNIPTの検査を受けているそうです。

エコー検査で性別がわかるのが妊娠5~7ヵ月ごろ!早く知りたければNIPTの活用も

赤ちゃんの性別は安定期に入ったころから、わかりはじめる人が多いようです。エコー検査での性別判定の正確性は100%ではありませんが、複数回にわたり同じ性別と判断されれば、ほぼ確実と言えます。ただし、より早く、より正確に赤ちゃんの性別を知りたい場合は、NIPTを利用するのもよいでしょう。

NIPTを検討される方は、ぜひ当院「プレママクリニック」へご相談ください。

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