妊娠中に関するコラム

NIPTを受けるクリニックを選んだ「きっかけ」とは?クリニック探しのポイントをチェック!

胎児の流産リスクなく、出生前診断が可能なことから注目を浴びている「NIPT」。検査を実施する施設も増えている中、出生前診断をどのクリニックで受けるべきか迷っている方も多いはず。今回は、クリニックを選ぶ「きっかけ」となるポイントを解説します。

NIPTって何?

NIPTとは、ママから採取した血液を調べることで、お腹の⾚ちゃんの状態が分かる検査のことです。正式名称は「non-invasive prenatal genetic test(無侵襲的出⽣前遺伝学的検査)」。 ダウン症候群(21トリソミー)や、エドワーズ症候群 (18トリソミー)、パトウ症候群(13トリソミー)などの染⾊体異常を見つけることが可能です。

NIPTコンソーシアムのデータによると、出生前診断で陽性判定が出た場合8割が中絶を決めているという結果も出ています。この中絶率を受けて、命の選別と賛否両論があるのもNIPTの実情です。

プレママクリニックが出生前診断に賛成する理由は、すべてのママが持つ知る権利があると考えるからです。事前に赤ちゃんの状況を把握できれば、産む決断をしたあとに心の準備や治療の準備をすすめることもできます。

出生前診断を受けなかったために、産後なかなか現実を受け入れることができずに後悔することがないよう、検査を受けるかどうかはじっくり考えいくことが大切です。

NIPTのメリットとは?

ここで、NIPTにはどんなメリットがあるのかご紹介します。

検査精度が高い

これまでの非確定検査は精度が80%ほどであるのに対して、同じ非確定検査でも、NIPTは【99%の検査精度】を誇ります。万が一、NIPTで陽性反応が出た場合には、確定検査にあたる「絨毛検査」や「羊水検査」を受けることが必要です。

流産リスクが低い

NIPTの検査方法は基本的に採血のみ。流産リスクが非常に低く、ママにも負担の少ない検査です。羊水検査のような子宮に直接針を刺して行う検査は【侵襲的検査】と言われ、体を傷つけてしまう恐れがあり、1,000人に1人の割合で流産が起こるリスクがあると言われています。

妊娠10週から検査ができる

非確定検査にはNIPTのほかに「母体血清マーカー検査」や「コンバインド検査」があり、これらは早くても妊娠11週にならないと検査ができませんでした。一方でNIPTは妊娠10週から検査をすることが可能で、他の検査よりも早く結果を知ることができるのです。

NIPT、実際どんな理由で受けるの?

受検理由として最初に考えられるのは【高齢出産】であること。日本産科婦人科学会のデータによると、NIPTを受検した女性約7万人の平均年齢は38.4歳で、9割以上は高齢出産が理由であることが分かっています。年齢とともに染色体異常である確率が高まることから、高齢女性へのNIPT需要も高まっていると言えるでしょう。

また、日本産科婦人科学会がNIPTの検査対象としているのは以下のプレママです。

・出産年齢が35歳以上である方

・胎児超音波検査、母体血清マーカー検査で赤ちゃんに染色体数的異常の可能性があると診断された方

・以前に染色体数的異常のある赤ちゃんを妊娠または出産したことがある方

・両親のどちらかが均衡型ロバートソン転座を持っている方

このように、ママの知る権利を考えたとき、ある程度制限を感じる事自体、少し違和感がありますよね。

しかし、認可施設でも2022年4月からは年齢によらず不安を感じる方はすべて検査を受けることが可能という方針になっただけでなく、当院のように認可外施設では「性別を知りたい」などのライトな理由でも受検いただくことが可能です。

当院では多くの患者様の受検理由に「性別を知りたい」「お腹の赤ちゃんに疾患がないかを知りたい」「疾患があるとしたら、準備をしたいので早めに知っておきたい」などが多いので、ご不安なことだけでなく、お腹の赤ちゃんの状態を知りたいという気持ちで踏み出すご夫婦も多いですよ。

NIPTクリニックを選ぶポイントは?

NIPTを受けるクリニックを選んだきっかけとなるポイントをいくつかご紹介します。

検査費用の安さ

検査費用は認可・無認可に関わらず保険適用外で、クリニックごとに設定されています。費用は比べやすいポイントでもあるので、クリニックを探す際には検査費用を把握することからはじめるのもおすすめです。

認可施設と認可外施設の料金相場

クリニックそれぞれが金額を設定しているとは言え、認可・認可外で相場に差があることを覚えておきましょう。一般的には、認可施設のほうが認可外施設よりも高い傾向にあります。

認可施設は初診料や遺伝カウンセリング料、検査料等を含めて約20万円が相場で、陽性判定が出た場合は、ここにさらに確定検査料として別途15~20万円かかります。

一方、認可外施設は、安くて10万円ほどで検査を受けることが可能です。

※当院では5万円で1項目、全項目検査でも11万円の費用で受けていただくことが可能です。

羊水検査費用のサポート(保証)の有無

NIPTを受ける際は陽性判定が出た場合も視野に入れてクリニックを選ぶ必要があります。確定検査である絨毛検査および羊水検査の費用は約20万円です。非確定検査で10~20万を支払い、さらに20万円となると金銭的負担が大きいもの。クリニックの中には陽性判定の場合に羊水検査や絨毛検査の費用をサポートする施設もあります。万が一のことを考えて、保証制度が整っているかも確認しておきましょう。

気軽に受けられるかどうか

年齢制限の有無

認可施設は、日本産科婦人科学会の取り決めで【35歳以上】となっているため、年齢により出生前診断を受けられない場合もあります。NIPTを受ける割合は、高齢出産に該当する30代後半以上の方が多いものの、30代前半の方であってもNIPTを希望する方がいるのも事実です。

認可外施設であれば、ルールの取り決めがないため、検査を希望すれば【誰でも】NIPT検査を受けることができます。年齢が35歳未満の方は、まず認可外施設を探しそれから条件を絞っていきましょう。(※こちらは2022年4月より認可施設でも一部緩和傾向)

オンライン診療の有無

住んでいる地域によっては近くにNIPTを取り扱うクリニックがない場合もあります。また、仕事や上の子の育児に追われて時間を取ることすら難しいことも。そんなときには【オンライン診療】を行うクリニックを探してみましょう。検査の説明や相談が自宅でできるので、新型コロナウイルスの感染が心配な状況でも、外出することなく診療が受けられます。

プレママクリニックでも、NIPT検査日以外でオンライン診療を受け付け中。NIPT以外にも妊娠出産についてのさまざまな相談に対応しています。ご予約から診療、支払いに至るまですべてLINEで完結するようシステムを整えているので、気軽に診療を受けることが可能です。

予約方法

予約方法の簡単さ、予約の取りやすさもクリニック選びのきっかけになります。公式サイトから直接予約できるクリニックや、医療機関からの紹介でなければ予約ができないクリニック・医療機関もあります。また、数週間後の指定日時から受け付けている施設もあり、予約が取りにくい場合もあるのです。いざというときに慌てないためにも、受検を希望する施設の予約方法は早めに確認しておく必要があります。

プレママクリニックでは公式サイトより予約が可能です。検査前にいただく問診票もすべてホームページ上で入力できるので、聞き間違い防止に繋がるとともに、クリニック来院時にはスムーズに検査に取り掛かれるメリットもあります。

結果報告の方法

検査結果の報告の方法として、再度来院して判定の説明を聞く方法や書面の送付、メールやホームページから確認する方法など、クリニックによってさまざまです。妊娠中は移動するだけでも大変なので、自宅で結果が分かる書面や公式サイトでの確認ができるかどうかが大切なポイントになります。

プレママクリニックでは基本的にマイページ上での確認となります。別途料金はかかりますが、書面送付も可能です。

利便性

妊娠中は体調が不安定なことも多く、人混みをなるべく避けたいもの。来院する際に自宅から近い場所にクリニックがあると安心ですね。診療はオンラインでできても、実際に採血する際には来院が必要なので、アクセスのしやすさもチェックしておきましょう。

クリニック探しからNIPTは始まっている

NIPTを受けるクリニック決定のきっかけは人それぞれ。住んでいる地域や家庭の状況によってぴったりなクリニックは異なります。大切な赤ちゃんに関わることなので、クリニック探しのポイントをおさらいしながら、安心して任せられるクリニックを探してみてくださいね。

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