「ピンクゼリー」で女の子を産み分けられるって本当?仕組みや確率を解説
妊活中のご夫婦ならご存じの方もいる「ピンクゼリー」。とくに赤ちゃんの性別を産み分けたい方はよく知っている、もしくは使ったことがあるかもしれません。ピンクゼリーは膣内環境をコントロールし、女の子が産まれやすいようにするために使われるアイテムです。ただし使う際にはいくつか注意点も。今回はピンクゼリーの基礎知識から正しい使い方、おすすめの商品までをご紹介しましょう。
ピンクゼリーって何?
「ピンクゼリー」は、赤ちゃんの性別の産み分けに使われるアイテムの1つ。女の子の赤ちゃんを希望しているご夫婦が、妊活の際に使う“膣内を酸性にするゼリーです。男の子を希望している場合は、ピンクゼリーに対して「グリーンゼリー」が使われます。
ピンクゼリーの産み分けの仕組み
ピンクゼリーを使うとどうして産み分けができるのか、その仕組みを見ていきましょう。
赤ちゃんの性別の決まり方
まず、赤ちゃんの性別の決まり方から確認します。
人間の性別を決めるのは、性染色体の「X染色体」と「Y染色体」の2つ。このXYの組み合わせによって、男女の性別が決定します。
・女性の染色体:XX
・男性の染色体:XY
このように性別は分かれています。
卵子が持つのはX染色体のみであるため、精子の持つX染色体、Y染色体のどちらが卵子と受精するかで性別が決まります。
ピンクゼリーの効果
赤ちゃんの性別の決まり方と、ピンクゼリーの関係を見ていきましょう。
精子のうち、X染色体を持つ「X精子」と、Y染色体を持つ「Y精子」には次のような性質があり、この性質を利用して産み分け環境を整えるのがピンクゼリーの役割です。
<X精子>
・受精すると赤ちゃんの性別は女の子になる
・酸性の環境に強い
・射精後の子宮内では比較的寿命が長く、2~3日生きられる
・精液全体に対し、Y精子よりも数が少ない
<Y精子>
・受精すると赤ちゃんの性別は男の子になる
・アルカリ性の環境に強い
・射精後、X染色体に比べると子宮内での寿命が短く、生きられるのは約1日
・精液全体に対し、X精子よりも数が多い
このように、X精子とY精子は正反対の性質を持っていることが分かります。これらの性質と、膣内環境が性別を左右するのです。
女性の膣内は、普段は酸性。しかし排卵日をあたりになると、アルカリ性へ変化していきます。
射精時の精液には1億個以上の精子がいるといわれていますが、膣内を通るあいだに次第に減少し、生き残った1個の精子が卵子と出会い、受精します。X精子、Y精子のどちらが生き残りやすい膣内環境であるかが、赤ちゃんの性別につながってくるわけです。
つまり、産み分けのためには、仲良し日を次のタイミング・環境に整えることがベストといえます。
女の子を授かりたい場合:排卵日の2日前(膣内環境は酸性)
男の子を授かりたい場合:排卵日当日(膣内環境はアルカリ性)
女の子を希望する場合はX精子に有利な状態を作ることが有効。タイミングをはかったうえで、膣内を酸性にする「ピンクゼリー」を使うことで、より最適な環境に整えていくわけですね。
ピンクゼリーの使い方
ピンクゼリーの使い方は、タイミングが大切です。まず、仲良し日は排卵日の2日前に設定すること。婦人用体温計で基礎体温をチェックしておくと、排卵日が分かりやすいでしょう。そして、正しい手順でゼリーを使ってくださいね。
<ピンクゼリーの使用手順/事前に溶かす・注射器使用タイプ>
1.ゼリーは常温では固まっているため、使う前にはお湯につけて溶かしておきましょう。45~50℃程度のお湯で5分ほど温めると溶けます。このとき、熱湯は使わないように注意してください。
2.ゼリーが準備できたら、行為の挿入5分ほど前に膣内へゼリーを注入。ゼリーは注射器で吸入し、膣の奥に3~4ccほど入れます。
3.余ったゼリーは常温で保管してください。使用した注射器は毎回よく洗って清潔に保ちましょう。
ピンクゼリーの産み分け成功率
ピンクゼリーの産み分け成功率は、100%ではありません。これは、男の子の産み分けゼリーのグリーンゼリーでも同じです。
ある調査によると、女の子を希望した場合で成功率70~80%、男の子を希望した場合でも同程度だったという報告があります。つまり、産み分けゼリーを使っても男の子が生まれる可能性があることは覚えておきましょう。
ピンクゼリーを使う際の副作用や注意点
ピンクゼリーを使うと、副作用が心配という声もあります。実際のところ、副作用はあるのでしょうか。また、ピンクゼリーを使う際の注意点についてもまとめました。
原料が食品なので安心
ピンクゼリーは体内に入れるものなので、副作用を心配される声もあります。
しかし、ピンクゼリーの原料はビネガーやベーキングパウダーなどの食品。商品によりますが、水溶性コラーゲンやクエン酸など、身体に取り込んでも無害のもので構成されているため、安心して使用できますよ。
使うタイミングはきっちり把握
ピンクゼリーを使うタイミングは、きちんと把握して使いましょう。特に排卵日の把握は大切です。基礎体温によって確認するのもひとつですが、市販の排卵検査薬や産婦人科の診察で確認するのも有力です。
衛生面に気をつけて
商品によって異なりますが、注射器を使用するタイプのゼリーでは衛生面に特に気をつけてください。注射器を使った後はきれいに洗浄し、また、使用する際も清潔な手で扱い、膣内にバイ菌が入ってしまうことのないようにしましょう。
正しい使用量を守る
産み分けゼリーは、たくさん使ったからといって成功率が上がるわけではありません。1回の使用量は1~2本が適正です。また、一度に複数回の行為がある場合はその都度新しいゼリーを使ってくださいね。
場合によっては妊娠率が下がることも
産み分けで女の子を希望する場合、男の子が生まれやすい時期は避妊することになるため、全体的に見ると妊娠チャンスが減るというデメリットがあります。また、不妊治療中や35歳以上の女性がゼリーを使うと妊娠率が下がる可能性があるため、あまりおすすめできません。使いたい場合は、かかりつけ医に相談してから判断すると良いでしょう。
ピンクゼリーはどこで買える?おすすめは?
ピンクゼリーは、商品公式サイトや通販サイトで買えるケースが多いようです。購入する際は、国産である・天然成分が使われているなど、安全性が確保されているものを選ぶようにしましょう。
1本あたりの値段は1,500~2,000円程度で、箱入りでまとめ買いできるタイプが多いですよ。
【おすすめピンクゼリー1】ベイビーサポートfor girl
販売会社:株式会社アイテック
価格帯:1本当たり1,500~2,200円、1箱7本入でまとめ買い割引あり
タイプ:タンポン
販売場所:公式サイト、通販サイト
「ベイビーサポート」は研究開発から製造まですべて日本国内で作られているゼリーです。1本ずつ完全密封で、タンポンタイプなので衛生面も安心。無事妊娠できた場合、余ったゼリーを1本から買い取ってくれる「おめでた返金キャンペーン」も選ばれる理由の1つとなっているようです。
【おすすめピンクゼリー2】ピンクゼリー
販売会社:ジュンビー株式会社
価格帯:1本当たり1,400~1,600円、1箱10本入でまとめ買い割引あり
タイプ:タンポン
販売場所:公式サイト、通販サイト
「ジュンビーピンクゼリー」とも呼ばれるこちらのゼリーは、日本国内の産婦人科でも取り扱っています。検査をクリアした使用期限よりもあえて短い期限を設定している安心感があり、期限切れのゼリーは1本単位で新品に交換してくれるサービスも。晴れて妊娠できた場合は、箱単位で「おめでたキャッシュバックキャンペーン」を行っています。
【おすすめピンクゼリー3】コダカラゼリー
販売会社:フェミニンメディカル株式会社
価格帯:1本当たり約1,600円
タイプ:タンポン
販売場所:公式サイト、通販サイト
「コダカラゼリー」は、ゼリー自体はもちろんパッケージなどもすべて日本国内で作られており、1箱あたりの価格が抑えられている点が特徴です。身体に負担となるパラベンなどを使用せず、天然成分でできています。キャッシュバックキャンペーンなどはありませんが、1箱あたりの価格が安いため、試しやすいですね。
ピンクゼリーは正しい知識で使おう
ピンクゼリーを使うと、必ずしも女の子の赤ちゃんを産み分けられるわけではありません。あくまでも膣内環境を“女の子が授かりやすい環境に整える”のをサポートするアイテムです。正しい知識を持って適正に使用したうえで、希望が叶えば良いね、といった心持ちで過ごすくらいが良いでしょう。もし授かった赤ちゃんが男の子だったとしても、子どもに恵まれるということは奇跡的で喜ばしいことですよ。