妊娠中に関するコラム

NIPT(新型出生前診断)を実際に受けた方の体験談をご紹介!メリットや受ける人の割合も

妊娠した女性なら誰もが気になるのが、我が子が健康で産まれてくるかどうかではないでしょうか。まだお腹にいる赤ちゃんの状態を確認する方法のひとつに、NIPT(新型出生前診断)があります。今回はNIPTを受けようか迷っている方のために、検査を実際に体験した方や、検討した方の体験談をまとめてみたのでぜひ参考にしてみてください。

NIPTってどんな検査?

まず、NIPTとは「無侵襲的出生前遺伝学的検査(non-invasive prenatal gene7c test)」の略称です。「無侵襲的」とは体を傷つけないという意味で、お腹に針を刺す「絨毛検査(絨毛染色体検査)」や「羊水検査(羊水染色体検査)」は侵襲的検査に該当します。

NIPTは母親から採取した血液から、お腹の赤ちゃんの染色体異常を確認することが可能です。採血のみなので流産リスクがなく、赤ちゃんにも母親にも負担がかからないのが大きな特徴。また、NIPTの精度は高いとはいえ非確定検査です。もしNIPTで陽性が出た場合は、絨毛検査や羊水検査などの確定検査を追加で受ける必要があります。

NIPTを受ける方には、初めての妊娠で不安を抱えた20代の方や、生まれる子供に必要なケアの準備のために検査を受けた40代の方など、年齢や状況はさまざま。 NIPTは日本医師会の指針で、原則35歳以上の高齢出産にあたるプレママのみが受けられる検査です。しかし実際には34歳未満のプレママも受けたいという声もあり、最近では、日本医師会の認定医療機関ではない、認可外のクリニックで検査を受けられるようです。

プレママクリニックは、34歳未満でも検査を行える認可外クリニック。

20代や30代前半の方でお悩みの方にも全力でサポートしています

NIPTのメリット・デメリットを解説!

NIPTを受けるか受けないかで迷っている方に知っておいてほしいのが、NIPTのメリット・デメリットです。正しく知ったうえで判断することで、後悔を減らすことができます。

●NIPTのメリット

母親とお腹の赤ちゃんへの負担や流産リスクがほとんどない

上記に述べた、絨毛検査や羊水検査は直接針を子宮に刺して絨毛や羊水を取り除くため、1,000人に1人の割合で流産などが起こるリスクがあります。その点、NIPTは母親の血液のみで赤ちゃんの状態を調べることが可能です。母親の血液に含まれている、赤ちゃんのDNAを調べて染色体異常を発見します。

年齢制限なしで誰でも検査を受けることができる

取り扱っているクリニックにもよりますが、プレママクリニックの場合は、「ママの知る権利」を尊重していることから、誰でも妊娠10週目以降から検査が可能です。一方、認可クリニックでは年齢が35歳以上であることが条件となっているので、34歳未満の方でNIPTを検討する場合は、認可外クリニックを探す必要があります。

ほかの非確定検査に比べて検査精度が高い

NIPTと同じ血液検査かつ非確定検査にあたるのが「母体血清マーカー検査」と「コンバインド検査」です。両者とも感度は80%ほど。NIPTの感度は99%といわれているので、その差は歴然です。

●デメリット

非確定検査のため、100%正確とは言い切れない

高い検査精度ではあるものの、非確定検査に位置づけされているので、陽性が出た場合には確定検査に進む必要があります。また、陰性でも100%陰性だと言い切れない部分もあるので、実際に検査を受ける際には注意が必要です。あくまで染色体異常がある可能性が高いか低いかという程度と考えておきましょう。

クリニックによっては陽性の場合のサポートが十分でない場合がある

NIPTの検査は行っているものの、陽性が出た場合のアフターフォローが不十分なクリニックもあります。母親は陽性が出て頭が混乱している中、改めて別の病院で予約を取り直したりカウンセリングを受けに行ったりしなければならず、手間や時間がかかってしまうことも。 

検査費用がほかの非確定検査に比べて高額 

NIPTの検査費用相場は約20万円といわれています。NIPTで陽性が出た場合、確定検査に進んだり、カウンセリングを受けたりすることで、さらに費用がかさむことも。

ちなみに、プレママクリニックでは、平均の検査費用より安いプランを2種ご用意しています。また、オプションとして陽性と判断された方を対象に、羊水検査の費用を最大20万円まで補助する制度もご用意。費用面でのストレスが少しでも減らせるような仕組みづくりを行っています。

NIPTを受けるプレママの割合はどれくらい?

NIPTを検討している方にとって受ける割合は気になることですよね。では、実際にNIPTを受ける妊婦さんはどれくらいいるのでしょうか。

NIPTは2013年に日本で実施されるようになってから少しずつ数を伸ばし、5年間で約5万8千人となっています。しかし実際にはNIPTの記録を行うシステムはなく、実際の数は不明な状態です。この5万8千人という数字も、日本産婦人科学会がNIPTを受ける条件として設定した「35歳以上」を満たす高齢出産であることや、認可の医療機関であることを踏まえての数字。NIPTの数が把握しづらい認可外クリニックで受けた例を含めると、実際のNIPTの受診者数はさらに多いと考えられます。

河合蘭・ベビカム共同の調査による、「出生前診断のニ-ズに関するアンケート2020」では、448名の女性にNIPT検査を受けたかどうかを質問。出産時の年齢が35歳未満の方でNIPTを受けたのは約2%、30代後半では約10%、40歳以上は約23%という結果になりました。

NIPT体験談!受けてよかったという意見

実際に受けた人の声をご紹介しましょう。「受けてよかった」という意見は以下の通りです。

「血液を採取するだけでよく、すぐ終わるので気持ちもラクだった!」

「流産のリスクもなく、安心して受けることができた」

検査の負担も少なく、安心して受けられる点は母親にとって大きな魅力のようです。

「出産まで不安が続くことを考えると、先に知ることができたので受けてよかった」

「妊娠10週という、早い段階で検査を受けられたのがよかった」

「受検したら、妊婦生活を楽しめた!」

このほか、受検することで前向きに妊娠生活を楽しめるという声もありました。

「主人とは妊娠する前から必ず受けようと話をしていていた。いざ妊娠したときも気持ちは変わらなかったので受検した」 

「もし陽性だったときも含めて、主人といっしょに未来についてしっかりと話し合いができた」 

パートナーといっしょに未来について考えるきっかけのひとつにもなるようです。 

ほかにも、

「2人目を妊娠したらぜひまた受検したい」 

といった声も見られましたよ!

NIPT体験談!こんな意見も

受検を巡って悩んでいるママの声も見られました。

「受検自体には夫も賛成でした。でも、結果に対して先に話し合おうとしてくれなくてモヤモヤ」

「NIPTは賛否両論ありそうで、なんとなく受けたことを周りに公表できずにいる」

「採血のみで分かる簡単な検査だけど、結果への覚悟をして安易な気持ちで受けてはいけないと感じた」

受けるならそれなりの覚悟が必要だという意見もあります。

●出生前診断を受けなかったことに後悔をしている方も

「子供は可愛いけれど、受け入れられない。出生前診断を受けなかったことを後悔しています。」

NIPTがあることを知っていながら受けない選択をした方は、出産してからダウン症だと分かり、3ヶ月経っても受け入れることができなかったそう。

●NIPTを受けない判断をした人の声

「不妊治療の末、子供を授かりました。私の場合、産む前に厳しい選択をする事が精神的に耐えられず受けませんでした。」

NIPTを受けないと決めた理由の中には、「命の選別」を考えるのが辛いという意見も。

NIPTの体験談を参考に理解を深めよう

今回はNIPTのメリット・デメリットや体験談をご紹介しました。NIPTを受けるかどうかは、とてもデリケートな問題です。「興味はあるけれど、なかなか人に相談できない」という方はNIPTをテーマにしたブログを参考にするのもおすすめ。検査を受ける理由や受けた感想など細かく知ることができますよ。

プレママクリニックでは、プレママにはNIPTの結果も含め、ママになるために必要な情報を「知る権利」があると考えています。

正しく知って、後悔のないマタニティライフが送れますように。

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